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ミッセイ・ノート

2010年1月分

キンチョーの冬、坊さんの冬。

『ボクは坊さん。』ついに発売されています。

いくつかの本屋さんで
並べてくださっているのをみて、
担当の方にご挨拶をさせて頂くのは、
想像以上に緊張しました。

声がかけづらいので、
無意味に雑誌売り場を、
回遊魚のように旋回したりしながら、

「こここここ、こんにちは、
 ぼぼぼぼぼ、ボクは坊さんのぼぼぼぼ、坊さんです」

と声をかけると、
完全に不審者のようです。

しかし、
人間が緊張する場面って不思議ですね。

「こそばい」

ときも、
自分がくすぐると、ご存じのように、
まったく、くすぐったくない。

あれも、不思議です。

「人間にとっての他者とは何か、そして自己とは」

くすぐったり、くすぐられたり、しながら週末をお過ごしください。

僕はお寺のボーリング調査とお参りの会議出席です!

先日はFM愛媛さんが、
『ボクは坊さん。』について取材してくださいました。
放送予定

こういうのは、ほとんど緊張しないのです。

ミシマガ「ボクは坊さん。」もどうぞ、チェックをお願いします。

突然のお通夜

前回、円空さんのことを書いたら
読者の方にメールを頂きました。

「ご存知のように、
 円空さんは岐阜県の羽島市で生誕されたといわれています」

とのことです。すんません、知りませんでした。

しかし、
いただいたメールを読んでいると、

円空仏を祀ったお堂があり、
木曽川があり、温泉があり、平野が気持ちよく広がっているらしく・・・、

なんだか行きたくなりますねぇ!

いいとこみたいだなー。
行きたいです。

***

今日は、
いくつかの仕事が入っていたのですが、
お通夜ができました。

まだ若い喪主さんで、
心配していたのですが、
(僕よりも若い20代)

驚くほど堂々と凛とふるまわれていました。

「父の生き様をみました」

「人望だけはあったみたいで、
 連絡がすごくて・・・」

しっかり前を向いて、
通夜前に僕と雑談に来てくださる姿を拝見していると

人間は時にとても強いのだなと思います。


明日のお葬式では、
気持ちを込めて、
家族や友人の方と力を合わせ、

しっかりと葬送の儀式を務めようと思います。

円空と初刷り

先日、

愛媛県立美術館で
円空、木喰展に行ってきました。
(仏像)

学芸員の方が、
少し前に栄福寺の仏像の調査に来てくださった時に、

「次は円空なんですよー」

とおっしゃってたので、
楽しみにしていました。

うーっん。
よかったですよー。

今の僕は、円空のほうが好きでした。

難しい美術上のことは、
なにもわかりませんが、

なんだかワクワクします。
(ひどい感想だ)

坊さんなので、
合掌しながら、
観て回ったのですが、
そういう人はいないかったです。

僕は円空仏が好きですが、

年末にダウンタウンの浜田さんがやっている、
本物と超安物を見分けるテストのようなことを、
やられたとしたら、


「本物」の円空と、
おみやげ物の円空とが、
見分けられない気もします。

でも考えてみたら、
もちろんプロの人は見分けらるのでしょうけれど、

円空さんは、
「円空仏」というコンセプトを、
"発見した人”なのだから、それでもいいかもなー、
なんて思いながら寺に帰りました。

しかし、
大きな円空さん、素敵でした。

木喰さんは、
四国遍路を巡礼されていたのですね・・・。


***

昨日、創刊の日に、

『ボクは坊さん』の初刷りが届きました。
初めて手にする、「本」。

「ホントに本になったんだー」

とまだ、子供が生まれたのがうまく、
十分に消化できないような不思議な気分です。

未熟者ではありますが、
これが今の僕の「円空仏」です。

そして、これからが本番。
多くの人に届けたいと思っています。

***

・『ボクは坊さん。』(ミシマ社)1月28日に発売予定!

・毎日平日更新ミシマガジン『ボクは坊さん』が掲載。ミッセイがこの本の魅力を語ります。

「山歌う」本日、オープン。

こんにちは!

栄福寺の白川密成です。

今日から、このサイト、
「山歌う」を正式オープンします。

というわけで、
創刊日は2010年1月23日(ワンツースリーの日)になります。
今日は、まだ見ぬ『ボクは坊さん』の、
刷り上がった本が栄福寺に到着する予定の日でもあります。


考えてみたら、
このサイトを準備を始めて、
(もうずいぶん前になりますが)

ちょっと、
意識が前のめりになった途端、

本の企画が始まりました。

結果的には、
こちらの公開は遅くなったのですが、
いい流れだと思います。

「意識が前のめり」

というのは、
色々ないい波及効果を生むのかもしれませんね。

このサイトでも、
大きなことは出来ませんが、

ひとつひとつの、
言葉を積み上げて、
自分や仏の言葉、考えのことを確かめていき、

それが誰かにとっても、
意味があるような場所になるといいなと思います。

創刊に合わせて、
このサイトをデザインしてくださった、
agasuke田代さんが、
各ページにかわいいアイコンをつけてくれました。

というわけで、
「山ラジオ」も再開する予定ですので、

なんでもお便りをお寄せください。

リスペクトを込めて、
釈尊の言葉とか、ほぼ日の言葉とかを
最後に引用しようと思ったのですが、

ここはひとつ、自分の言葉で、

「山、歌う!」

創刊しますー。

***

・『ボクは坊さん。』(ミシマ社)1月28日に発売予定!

・毎日平日更新ミシマガジン『ボクは坊さん』が掲載。ミッセイがこの本の魅力を語ります。


悲しき「絶好調、中畑清です!」

・『ボクは坊さん。』(ミシマ社)1月28日に発売予定!

・このサイトは明日、1月23日(ワンツースリーの日)正式オープン!!

・今日は毎日平日更新ミシマガジン『ボクは坊さん』が掲載。ミッセイがこの本の魅力を語ります。


***


はじめて出版する本『ボクは坊さん』が、
アマゾンで予約可能になっていました。

いつも使う、
アマゾンで並んでいると、
なんだかグッと現実味がありますね。

ちかくの書店で買えなさそうな人は、
(注文はどこでも受け付けてくれるはずですが)

アマゾンもどうぞ、ご利用ください。

アマゾンの『ボクは坊さん』


***

先日、
ケンドーカシンさんと千原ジュニアさんが、
フリートークをしている番組を見た。
(と書いてから気付いたのだけど、間違いだ。
 ケンドーコバヤシさんでした)


そこで、コバヤシさんは、

「”一発芸”芸人の苦しみ」

について語られていた。

どんな悲しい時も、

バッファロー吾郎の木村さんは、

「絶好調、中畑清です!」

と言わなければならないし、

彼女と別れそうな時でも、
小島よしおさんは、

「そんなの関係ねぇ」

と言わなければならない。つらいだろうなぁ。

と話されていた。

コバヤシさんによると、
木村さんは、
奥さんと離婚の話し合いをしている時期に、
これを振られて、

「絶好調、絶好調、絶好調、中畑清です!!」

と三連打しておられて、
コバヤシさんはグッと来たらしい。

この話を聞いていて、
僕は「コバヤシさん、いいなぁ。すごいなぁ」

と思った。

どうしても、
ネタで勝負の芸人は、

「一発芸のやつらは、ええよなぁ」

と自分を高みに置いてしまい、
他は楽をしている、
と思ってしまいがちだと思う。
(僕なんかはそうだと思う)

でも、
コバヤシさんの、

「あの人たちは大変やで」

の中に、
芸人としての凄味とスケールの大きさをみたなぁ。

そして、
その目線は芸人ケンドーコバヤシさんの、

「強み」のようなものであると思った。

参考にさせていただきたいなー。

放浪僧侶

・『ボクは坊さん』(ミシマ社)1月下旬に発売予定!

http://www.mishimasha.com/

ミシマガ

・1月23日にこのサイト「山歌う」は正式オープンです。

+++

僕の住む今治市の「玉川町」では、
同じ真言宗のお寺が7寺あって、
その中で、”若い人”がいるお寺が、

4寺ある(僕も一応含めて)。

その四人で、
前話していたのだけど、

ここで、
生まれ育った人が、
ひとりもいないのだ。

僕は小学4年生から、
ここにいるので、
まぁ、故郷と思っているけれど。

ある人は、
結婚した人が寺の娘さんだったり、

ある人は、
寺の次男に生まれてこの地に縁があった。

***

栄福寺の歴代住職のお墓を掃除しながら、
墓石をみていると、

昔のお坊さんは、
一生の中で、
全国の色々なお寺をまわっていたようだ。
(そのお墓は江戸時代)

本山が本社で、
各お寺の末寺(まつじ)住職は、
支店店長のような存在だったのだろうか。
(今でもある意味そうだけど)

***

僕は、父親が高校教師なので
何度か転校を経験した。

そのせいか、
意外と人間関係に冷めてみえる部分もあるようだ。

一度、占い師のひとに、

「あなたは放浪する癖があるので、
 気をつけるように」

と言われた。

「えーっと、
 それって悪いことなんですか?」

「そうよ。
 なんとしても、
 ひとつの場所に留まるの」

と言っていた。

その占い師は、
僕の先輩に、

「あなたは布団の上で死ねません」

「じゃあ、どこで!?」

「交通事故とか・・・」

というとんでもないことを言っていたので、
信用しないほうがよさそうだけど、

なんだか、よく思い出すのだ。

Photo

仙遊寺で見せてもらった、
シェパードの親子

光線

・1月末発売予定 『ボクは坊さん。』(ミシマ社)をどうぞよろしくお願いします!
http://www.mishimasha.com/
・1月23日(ワンツースリーの日)にこのサイトは、正式オープンします。
(その日に大きく何かが変わるわけではないのですが!)

***

今年は初っぱなから、
僕は大発見をしました。

ふと夕食の食卓で、
頭に光線が走り抜けたのです。

「ちりめんじゃこにブラックペパーって
 合うんじゃないか!」

こういう想像は、

「そうでも、なかった!」

ということもあるのですが、
今回は、おいしい醤油をちょっと垂らして、
おいしかったです!!

よろしくー。(なにをだ)

***

新しい仏壇の開眼(かいげん)に行く。

仏壇は家にお寺があるようなものなので、
いいことがあったり、
悲しいことがあったら、
大人も子供も報告してあげてください。

というような話をよく僕はする。

そういう話が、
すんなりストンとおちる人には、
なんら問題がないけれど、

ストンとおちない人に、

どういった仏教を提案していくか、

押しつけるのではなくて、

「いやぁ、こういうものでもあるんですよねー」

とほがらかに、伝えられるか。

そういうことも、これから僕はしてみたいのかな。

そういう意味では、
今回の書籍『ボクは坊さん』なども、

「とにかく手を合わす」

以外の「仏の教え」をお伝えできる内容でもあると思うのです。

***

風邪のお坊さんが、
なんだか急増中、御見舞い代わりに智慧ある動画を!

住宅地図とシェパード

先日、法事の前日に、
初めて行く家だったので
檀家さんの家を探しに行った。

じつは、
数珠、経典以外にも、
「坊さん」の必需品は、
「住宅地図」でもあるのだ。

住所だけで、
家を訪問しないと行けないことが、
法事だけでなく、
お葬式でもあるからである。

今治の街に出たついでに、
「ヒマラヤスポーツ」でアシックスの
ランニングシューズを買った。

僕は、
普段はほとんどニューバランスの、
グレーのシューズを履いていて、
もう何年も同じタイプの靴をはき続けている。
(何度か買い直した)

アシックスの靴は、
普段履けるかはともかく、
すごいクッションが気持ちよく、
履き心地もいい。

しかも値段もそんなには高くない。
歩き遍路するとしたら、アシックスかもしれないなぁ。

***

昨日に引き続き、
お寺の儀式に参加しながら
「善」のことを考えていた。

「頭で考えても仕方がない」

という考え方は、
僕はあまり好きではないけれど、

あれこれ考える前に、
「善」を実験するように試してみるのもいいなと思った。

ちなみに、
僕は「善」や「悪」の量が多い方なのかな?
と出来るだけ正直に考えていたけれど、

「どっちとも多いかな」

と最初は思ったけれど、
なんだかよくわからなくなった。

そのお寺では、
ジャーマン・シェパードが
7匹子供を生んだばっかりで、
おっぱいをあげていた。

”善”は、むずかしく、おもしろい。

・1月末発売予定 『ボクは坊さん。』(ミシマ社)をどうぞよろしくお願いします!
http://www.mishimasha.com/
・1月23日(ワンツースリーの日)にこのサイトは、正式オープンします。
(その日に大きく何かが変わるわけではないのですが!)

***

どういったペースで、
このミッセイノートを書いていくか、
ちょっと考え中なのですが、

最初のうちは、
結構、頻繁に書いてみようと思います。

そのうちに、
「サンデーミッセイ」のような感じで、
日曜日更新にしてもいいかと、考え中です。


***

今日は、
とても信仰深かった、
おばあさんの四十九日の法要に行ってきた。

関東から、
帰省してきた喪主の息子さんと、
始まる前にしばし雑談。

これから、
海外から働く人がいっぱい来る時代になると思うから、
イスラム教、キリスト教などを、
ちょっとでもかじっておかないと、

彼らが何を言いたいかわからずに、
怖がるだけになってしまう。

というような話をされていた。

法話は、
少し前に読んだ、
内田樹さん著作の話をしながら、

「人間と動物を分かつもの」

について。

その後、みんなでお墓に行った。

***

今日の「ほぼ日」の、

「イトイの買った本、読んだ本。」
http://www.1101.com/itoi_books/index.html

で、

「善」について書かれている部分を、
ジョギングしたり車を運転したりしながら、
すこし、考えた。

ここでは、
「善人なおもて往生をとぐ」という親鸞の言葉や、

「善いことをするときには、
 ちょっと悪いことをしていると
 思っているくらいがちょうどいいんだよ」

という吉本隆明さんの言葉が引用されている。

仏教と生活を考えようとすると、
善との距離感、価値観について、
考えないわけにはいかないだろう。

今の僕の中途半端な結論は、

「たしかに”善”は、
 よっぽど注意しないといけない存在だけど、
 うまく利用しない手はないんじゃないか。

 それが、とてもこわいものであることを、
 繰り返し、繰り返し、考えながら」

というものだ。

雑な言い方だけど、
ひろい意味での、

”クリエイション”のようなもののワクワクする感じは、
「善」の抱えた難しさのようなものを、
どこか解放してくれる部分があるように思っている。

だからTシャツを作ったり、
トートバックを作ったり、しているのもある。

このあたりのことは、
もっと、考え続けたいことだ。

***

冬になると僕は、
昨年、agasukeの田代さんから教えてもらった、
PHENIXのアンダーウェアを愛用中。
ヒートテックじゃ満足できな人にもおすすめ。
(サイズに注意してくださいね)
http://www.amazon.co.jp/フェニックス-PHENIX-アウトラストデオシームミッドウェイトクルー-ブラック-PMB5020/dp/B001J2C07O/ref=sr_1_15?ie=UTF8&s=apparel&qid=1263626383&sr=8-15

プレオープン!

こんにちは。
はじめまして。

栄福寺の白川密成です。

本日、1月23日の正式オープンを控え、
このサイトを、プレオープンします。

細かい手直し等は、
入りながら基本的に、
こんな感じで、
みなさんに気楽にお届けできればと思います。

どうぞ、よろしければ、いつでも、
このサイトに来てくださいねー。

今日は、お知らせが多かった、
ブログの文章の一部をこちらに掲載します。

***

企画が立ち上がってから、
試行錯誤しながら、
ずっと制作を続けていた本、

『ボクは坊さん。』

が出版社、ミシマ社のホームページで、
発表して頂ける段階になりましたので、
皆様にもご報告いたします!
(今のところ1月末の発売を予定しています)

ミシマ社
http://www.mishimasha.com/

ほぼ日刊イトイ新聞で連載していた、
「坊さん。」を原作に、
頭から文章を書き下ろし、
仏典や弘法大師のお言葉も多く紹介している、自信作です。

明日から、
ミシマ社のホームページから行くことのできる、
毎日更新の「ミシマガジン」でも、
金曜日短期集中連載「密成さんの話」として、
この本のことを書いています。

ずっと好きだった寄藤文平さんにブックデザインを、
お願いできることになったのも、
本当に、うれしいです。

文平銀座
http://www.bunpei.com/index1.html

ミシマ社という会社の動きを、
ある雑誌で観た途端、
本当に僭越ですが、

「自分がやりたいことを、
 もう、動き始めている人がいる」

という気持ちを強く持ちました。

それは、
一番の原点に返って、

「おもしろいことを、
 こころを込めてやる」

ということなんだと思います。

ミシマ社には、

内田樹(著)『街場の教育論』
香山リカ(著)『文章は写経のように書くのがいい』
齋藤孝(著)『<貧乏>のススメ』

等、おもしろい本が目白押しですので、
これを機会にミシマ社の本、
そしてミシマ社という出版社の展開にも注目いただければと思います。

建築家、白川在とのプロジェクト、
「演仏堂」のほうも、
水面下では着実に進んでいます。

白川在建築設計事務所
http://www.zsa.jp/

「仏教をやろう」

そんな気持ちを表現する場所として、
「動いている」場所を目指します。

白川在のプロジェクト
http://www.zsa.jp/zsa/index.html


そして、

ふたつの文章を書く仕事を、
同時に並行させないほうがいいように、
無意識に思った(出来なかった)ので、

止まっていた、
栄福寺のサイト『山歌う」(やまうたう)も、
1月23日(ワンツースリーの日、国家非公認)の、
サイト正式オープンを前に、
ほがらかに本日、プレオープンします。
このサイトです。

こちらは、
Tシャツやエコバッグ、
(あっ、これも発表していなかった・・・。夏から作って売ってます。詳細は後日!)
お世話になっているagasuke(アガスケ)と制作しています。

agasuke
http://www.agasuke.net/


なんだか、色々と発表が重なってしまいましたが、
今後とも、みなさま、どうぞ、よろしく御願い致します。

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