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ミッセイ・ノート

うまそう

何度か考えたことなのですが、

「バナナとかリンゴって、
 "そのまま”で、すごいうまいな。
 ”デザート”作るって、恐い仕事だな」

と思うことが、よくあります。

もちろん、

「そのままが、
 一番うまいんじゃ、
 つべこべ、小細工やらずに、
 そのまま食えー!」

なんてことが言いたいのではありません。

ただ、
「うれしい仕事」をするのは、

その、

「そのままの恐いほどのうまさ、素晴らしさ」

を知っている人なんじゃないかと、
漠然と感じています。

例えば、

「身体」って死ぬほど頭いいよなー、うまくできてるなぁ、

と、とことん知っている人が、
何かしら「恣意的」な身体技法の
新しいうれしい方法を見出したりするのかなー。

これって、
「心」にも言えると思うんです。

***

仕事中に、ふと、
達筆だった祖父がたまに言ってくれた、

「字がうまくないのはいいけれど、
 うまそうに書くのはよくない」

という言葉を思い出した。

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