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ミッセイ・ノート

演仏堂

栄福寺に建築される新しい「建物」、
「演仏堂」(えんぶつどう)について聞かれることが、
何度かありました。

この場所は、今、

「仏の教え」

というものを、
見つめた時に、
シンプルに、

「こんな場所が必要なんじゃないかな・・・」

と思った場所です。

それは、

「仏の教えを受け取り、それを、
 いろいろな方法で、
 "伝えること”を考える場所、提案する場所」

です。

言うなれば、栄福寺の、
大きく言えば「仏教」の、

スタジオやアトリエ、編集部のような場所が
お寺にあれば、いいんじゃないかと思いました。
(ミシマ社が自社でワークショップをするように、
 時にはそんなことも、できるんじゃないかと、
 想像したりします)

見かけは、
場所の声に耳を澄ませんがらも、
いわゆる伝統的な姿ではありません。

僕は伝統的な存在も思想も、
大好きです。

でも、
そこで、自分ができること、やるべきこと

を考えた時に、

「明るい気持ちで、新しい声を出してみよう」

そんなメッセージを演仏堂の風景を通して、
伝えたかった。

また弘法大師空海を、

「弘仁のモダニスト」

と呼んだ方がおられましたが、
空海さまも、
「新しい、原初」のようなものに対して、
本当に敏感な方だった感じています。


そして、
力足らずの僕が、
それをうまく実現することができなかったとしても、

「仏教に夢をみた」

ひとつの「旗」(フラッグ)として、
その堂をこの場所に提示しておきたいと思っています。

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