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ミッセイ・ノート

素のサイズ

栄福寺にも盛夏到来で、
毎日が35度を越えるような気温だ。

それでも、
歩き遍路の方も何人か参拝される。

昨日は、
北海道から歩き遍路に来られた、
若い女性がおられた。

北海道の夏の夜は涼しいですよ、

そんなことを教えてもらったりした。


***

すこし前に、
糸井重里さんと矢沢永吉さんが対談されている、
NHKの番組をみた。

内容はすごく面白かったのだけど、
僕がふと、いいなぁと思ったのは、

冒頭ナレーションをされていた、
バンドSAKEROCK星野源さんのナレーションだ。

ミュージシャンなので、
もちろん、いかにも、

「ナレーションっぽい」

雰囲気にはあえてしていない。

こういうのを聞いていると、

映画監督、河瀬直美さんの演出や、

ジブリがなぜ、
声優に専門の人以外も使いたがるかが、
よくわかるような気がする。

今、
僕たちの社会や生活の中で、
ちょっぴり足りない成分があるとしたら、

おおげさなものよりも、

「素」

のようなものの「サイズ」なのではないかな、と考えた。

これは、難しい話で、

「素のもろだし」

だと、また、とても生活しづらいような気もする。

"ウソ”や体面に素を混ぜながら、

素に強がりや妄想を加える。

意識的にそんなふうに生活したい。


***


そんなことを考えてると、

「坊さんに慣れる」

というのも、いい話ばかりじゃないねぇ。

気をつけよう!!

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